弟(アラサーニート)社会復帰への備忘録

北の方の地方中核都市で、アラサー(姉)がアラサー(弟)の公務員試験合格を支援して、脱引きこもりニートを目指す道のりの備忘録です。

準備:育成計画書の作成。弟よ、君に足りないものはなんだ。

公務員浪人2年目突入の弟とのMTGの結果、大まかな試験日スケジュールはできた。

面接試験は1番早くて7月末の可能性がある。(筆記落ちたら、さすがに彼のメガネを割る以上のことをするかもしれない)

もう3ヶ月を切ってしまっているし、申し込みの段階で志望動機を書かせる自治体もあるので、悠長なことはやっていられない。

 

私の人生の指針は「スピード・コミットメント・具体性」(信頼する上司の言葉)だが、それに背いたとしても、回避しなければならないことがある。

それが「やっつけ仕事」と「思い付きだけで動く」である。

 

新入社員のメンターを仰せつかる際、大抵のホワイトorグレー企業は、メンターをやる側に研修を受けさせ、新入社員の育成計画書を策定するはずである。

そう、私がこれからやるのは、新入社員のメンターなのである。

彼の育成計画書を策定し、具体的に何を実践するかを考えなければならない。

新入社員の場合は、途中で本人の理由によるドロップアウトや、上司からの撤退命令が発動させることがあるが、弟の場合は、生半可な覚悟では挑めない。

最悪、家庭内不和やDVの可能性が考えられ、途中で逃げ出すことは自分の首を絞めることと同義で、一生背負っていかなければならない。

 

弟の育成計画

ゴール:公務員試験に合格し、平成31年4月1日から正規雇用で働き続ける

今の弟の姿からは到底想像すらできないが、最終的に目指すのは、働き続けてもらうことである。

そのためには就職しなければならないし、昨年全落ちの要因の面接試験を突破しなければならない。

調べているとどうやら、公務員浪人をしている皆さんは国家公務員や自治体などの倍率が高い職業を目指しているようである。

弟に関しては、まず警察の試験を面接で落とされている。

警察の皆さんには大変失礼だが、多数の受験者は試験日が早いので腕試しに受験するそうで、なんと有望な受験者には合格後に直接現職の方かスカウトのお電話をするようだ。

また、現職の方が周囲の若者に受験しないか、と声かけをしているらしい。

車のディーラー営業をしている友人が、お客さんから転職の誘いを受けたようである。

(素質があるから、筆記さえ通れば俺が何とかしてあげるよ、的な。勤務地も融通するよ、的な。)

弟よ、君に足りないものは何だ。

人間的魅力か、志望度が低いと思われたのか、熱意か。

 

彼に身に着けてもらうもの

①人前で緊張せずに、適切な言葉を用いて自分の考えを伝える力

②第一印象で相手に好感を抱かれる外見

③広い世代の人と雑談ができる力

④今後の社会を見通すための知識・教養・思考力

 

このほかに、面接対策としていろいろ考えていくつもりである。

(私自身経験がないので、対策内容は本を買って調べる)

どう見返しても欲張りすぎだが、彼の人生は長いので、自力で金を稼いで生きてもらわなければならない。

 

①人前で緊張せずに、適切な言葉を用いて自分の考えを伝える力

彼が自分の考えを話しているところをあまり見たことがない。

あと敬語で話しているところも。

そもそも自分の考えなんて、誰かの言葉の焼き写しや組み合わせである。

知識や経験を目の前の事象と上手く組み合わせてアウトプットできるようにすればいい。

アウトプットの場を増やすこと、ひたすらインプットすること。(これは後述の④に当てはまる)

【やること】

・自分の考えを発表する機会を作る(最重要項目)

・面接→緊張とならないよう、面接の模擬練習をする(6月くらいから)

・スーツ→緊張とならないよう週1で着る時間を設ける(すぐ取り掛かれる)

・自分の考えを持つ習慣を作る(最重要項目)

 

②第一印象で相手に好感を抱かれる外見

彼は最近お腹がでてきた。身長170cmのぽっちゃりさん、かつ引きこもりなので野暮ったい。

まず清潔感を付与すること、体を鍛えること、1番大切なことのような気がしてきた。

健全な肉体を作り、健全な魂を取り込んでほしい。

【やること】

・髪型を変える

・スキンケアを見直す

・筋トレ、ジョギングをしてスタイルをよくする(警察は体力検査もある上、男性はこれに尽きると思うので最重要項目)

・似合うスーツ、シャツ、ネクタイ、靴、全部見直す(面接までに)

 

③広い世代の人と雑談ができる力

面接前に身に着けたいところだが、得手不得手があることなので、時間をかけることにする。

私自身も苦手なので、一緒に頑張りたいと思う。

【やること】

・就職が決まったら、接客バイトをさせる(荒療治)

・一緒に子供と触れ合う、老人と触れ合うボランティアに行く(色んな世代の人と話してみる)

・やったことのないことに挑戦する

 

④今後の社会を見通すための知識・教養・思考力

一生かけて勉強してほしい。これは私も一緒に頑張ろうと思う。

突貫工事で毎日の新聞購読と課題図書しか思いつかないが、仕方ない。

【やること】

・本を読む(これ以外の方法を知らない)

・新聞を読む

 

まだまだざっくりしているが、概ねの育成計画である。

7月末までに形にするべく、次回MTGで目線合わせを弟と行う。

(でも、このまま伝えると怪しすぎるので、面接用にということで短期的かつ具体的な話にするつもりである)

 

本計画に当たり、弟との接し方は「他課に配属になった同期」のように行う。

上からでも下からでもなく、あくまで対等な立場で接したいと思う。

同期とは配属前研修で、恥ずかしい電話ロープレや知識定着テストで赤点を取った仲間だ。

しかし、配属後は他課で自分には見えない仕事をやっている。

それでも同期なら何か仕事を依頼するときも、相手の状況を察しつつもフラットに依頼するだろう。媚びることなく。

そんなイメージで次回MTGに挑むつもりである。

 

 

 

第1回MTG:予定を立てる。弟よ、やる気はあるのか。

1年前、弟は「公務員になる、だから実家で勉強する」と言った。

結果、全落ちで浪人2年目に突入した。

昨日の母の発言は以下のとおりである。

「もう弟が考えていることがわからない…私ではどうしようもない」

「せめて弟から何か言ってくれれば、やりたいこととか」

「最近、郵便受けを気にしているようだから、受験票を待っているのかも」

「お父さんからも言ってくれればいいのに」

 

ええ、完全に希望的観測と諦めと他力本願ですね。

あなたが産んだ可愛い息子がそんなに怖いですか。

では、私が彼の心の扉を無理やりこじ開けてみましょう。

開けた拍子に中身が壊れたら両親が責任取ってくださいよ、私知りませんから。

 

第1回MTG:実力行使で勝手にスケジュール作成

準備物:カレンダー(108円)

所要時間:45分

 

私「去年の試験は全部面接で落ちたから、弟の面接練習を手伝いたいの。いいかな。」

弟「まあそれは有難いけど。」

 

導入成功。持参したカレンダーを広げる。表紙と4月を破り捨てる。

かかった。君の公務員試験は全て私が管理するんだよ。

 

私「今決まってる試験の日程は?何か申し込みした?」

弟「まだないかな。」

 

4、5月の試験は3月中に申し込みが終わっているはずである。

弟よ、君は何の郵便を待っているのだ、アマゾンでゲームでも頼んだのか。

 

私「あれ、警察受けるんだよね。」

弟「そのつもり。」

私「1回目の申し込み終わっているね。」

弟「…。」

私「2回目は夏だね。じゃあカレンダーに書いておくね!」

 

申し込みを完全に忘れていたようだ。

母よ、私が今日聞かなかったらどうなっていたと思う?

怒りを抑えて締切日と試験日をカレンダーに書く。

 

私「地元の市役所は受けるの?」

弟「受けるつもり。」

私「申し込みの締切いつかわかる?」

弟「調べる。あと国立大学法人の締切ってまだだよね?」

私「(私が知るわけないだろう。受けるのは君だぞ。)」

弟「国立大学法人は今月だった。でもwebだし、簡単だからすぐできる。」 

 

その後、弟と二人で教養のみで受験できる試験を調べスケジュールを埋めていった。

弟よ、もう5月になったぞ、やる気はあるのか。

 

私「じゃあ、今やることは、国立大学法人の申し込みと、空いている7月の被っている試験で受けるところを自分で調べて埋めておいてね。締切が5月頭の試験もあるから早めにね。」

 

このやり取りだけで45分も使ったので、切り上げて帰宅した。

カレンダーは5月分を切りとり、6月分と合わせて縦に2か月分並べて壁に貼った。

ここで明日の昼頃までに、スケジュールを確定させて弟から私に報告メールが届くと100点満点である。

ただ、彼は仕事をしたことがないので、完了報告の大切さを知らない。

その上、私は彼に報告しろと伝えていないし、期限も決めていない。

彼のスピード感覚と人間力が試される瞬間だが、確認する勇気もないので、日を見て突撃することにする。

 

【決まったこと】

・何となくのスケジュール感

・スケジュールを確定させておく

国立大学法人の申し込みをする

 

【うれしかったこと】

・意外と受け入れてくれた

・メモを取りながら話を聞いてくれた

 

 

 

 

 

 

 

はじめに:私と弟と家族について

私はアラサー、独身女性、職業は国立大学法人の職員です。

新卒で国内損保の地域枠で代理店営業を3年、転職して今の仕事をしており、実家から車で片道30分のところにアパートを借りて生活しています。

 

私にはアラサーの弟がいます。

彼は、大学卒業後、実家で公務員試験浪人をスタートして2年目です。

1年目はどこにも引っ掛からず、今年の春に2年目に突入してしまいました。

簡単に彼の経歴を紹介します。

 

【空白期間歴:3年1ヶ月】

大学受験浪人1年

大学留年1年

公務員試験浪人1年1ヶ月 ←今ココ

…面接で突っ込まれないわけがありません。

空白期間中は海外に放浪していたわけでも、バイトに明け暮れたわけでも、ボランティアにいそしんだわけでもありません。

その時間うらやましい。

 

【学歴:微妙】

地方国立大学経済学部卒

…私よりは偏差値が高いのでコメントするのが恐縮ですが、

他者を圧倒する学歴ではありません。なぜ留年したのか。

5年も大学行けたなんてうらやましい。

 

【職歴:なし】

正規:なし

非正規:なし

…正直、バイトもせずどうやって大学生活を送れたのか不明です。

現在は実家で生活しているので、ほぼ経費ゼロ。うらやましい。

 

【就職に有利な資格:なし】

普通自動車免許(ペーパー)

…実家に車はあります。地方なので車必須なのですが、運転練習しないので、ペーパーのままです。

家族旅行での運転や親の飲み会の送り迎えしなくていいのです。うらやましい。

 

【語学:日本語のみ】

英検・TOEIC不明

…空白期間にやるべきことといえば、アジア放浪…かと思いきや。

英語得意と聞いたこともありません。

まだ社会に出ていないので、国際化の流れや、外国人対応もしないのです。

あせってすらいない。うらやましい。

 

そう…私はうらやましいのです、彼が。

できないから、やらないから…を理由に家族から守られているのです。

長子は不憫なもので、下のために荒波に第一陣として放り込まれ、親の顔色を窺いながら手がかからないように踏ん張るのです。

浪人しないように志望国立大学の偏差値を下げ、大学卒業後すぐに就職しました。

別にすべて放り投げて、好きなことをしたり、ワーキングホリデーしたって良かったのですが、何となく社会や両親の目を気にして落ち着くべきところで妥協していました。

このまま彼が就職できずにますます引きこもりとなり、両親亡きあと、実家や遺産を彼に渡した後に生活保護の扶養照会が私のもとへ届くのではないのかと。

私が今何より欲している時間をあんなに持て余したのに…。

 

また、いい年して実家でニートしている弟を家族以外の知人に知られたくないというところまできています。

以前付き合っていた恋人とも家族の話は何となく避けるようにもなっていました。

 

公務員になって自立してくれれば、 種々の心配ごとか解決されると踏んでいます。

また、昨年筆記試験は通過しているので、あと1歩のはずです。

空白期間が長く、職歴のないアラサーが面接試験を突破するための備忘として、記録することで私が客観的な視点を持ち、冷静に弟と向き合いたいと思っています。

結局のところ、暖かな姉弟ストーリーではなく、弟の社会復帰支援は8割自分自身の精神を安定させるためのもの、残りが弟のためです。

 

 

おまけの家族構成

私(第1子)

弟(第2子)

妹(第3子。公務員。実家から飛行機の距離で1人暮らし)

父(元教員。定年退職後、退職前の周辺組織の臨職として勤務)

母(自営業。お茶の先生などボランティアに勤しむ)

祖母(父方。農家の生まれ)